ミノキシジルやプロペシアの名前は聞くけど、どんな薬なの?
ミノキシジルとかフィナステリドとか名前はよく聞くけど、実際どんな薬なの?
この記事はそのような疑問を解決する為に、AGA基本治療薬について簡単に説明しています。
自分がどのような薬を使おうとしているかを理解したうえで服用を考えましょう。
【目次】
1.ミノキシジルとは
日本で頭髪の発毛効果が承認されている唯一の薬がミノキシジルです。
元々、約50年前(1970年代)くらいに高血圧に対する降圧薬としてアメリカで開発しようされていました。
しかし、驚くことに血圧を下げる効果のほかに、その副作用として全身の体毛が増える症状(多毛症)を頻繁に引き起こすことがわかりました。
そして、その副作用であった「多毛」に着目して、改めて頭部に塗布する外用の発毛薬として開発されてたことが現在に至っています。
実は発毛薬の正体は別の薬の副作用ということです。
日本では1999年にミノキシジル1%濃度の外用発毛剤「リアップ」を発売しました。
いくつかの外国では、当時から2%や5%のなど、より濃度の高い製品が販売されていたので、海外産の育毛剤が効くというのはミノキシジル濃度が日本のものより高い商品だったからだと考えられます。
日本でも2009年に5%のミノキシジル外用薬が販売されたこともあり、AGAの治療薬として改めて評価され始めました。
開発当初は、ミノキシジルの血管膨張作用によって頭皮の血流が改善する作用が発毛効果をもたらすと考えられていましたが、近年になって直接的な作用として毛母細胞の分裂を促進する効果があることも明らかになっているそうです。
そして現在、ミノキシジルは飲み薬としても使用されています。
もちろん塗布よりも効果がありますが、その反面、動機やむくみ、多毛症などの副作用もあります。
実際に身体に良いものではないので、まずは育毛剤から試していくことをお勧めします。
2.フィナステリド・デュタステリドとは
※フィナステリドは「プロペシア」・デュタステリドは「ザガーロ」の事です。
AGAの原因となる物質は、「ジヒドロテストステロン」という男性ホルモンです。
「ジヒドロテストステロン」は男性ホルモンの「テストステロン」から変換される物質ですが、AGAを発症した人と発症していない人を比べても、もともとのテストステロンの量に差はありません。
つまり、脱毛を抑制するには元々のテストテスロンの量を減らすのではなく、「テストステロン」から「ジヒドロテストステロン」への変換をいかに止めるかがポイントになります。
そこで注目されるのが返還に関わる酵素「5α-リダクターゼ」です。
この酵素の働きをいかに止めるかが、脱毛の抑制につながることになります。
このAGAの進行を抑制する治療の主役となるのが「フィナステリド」や「デュタステリド」で血流によって毛乳頭細胞、毛母細胞の中に入り込み「テストステロン」を「ジヒドロテストステロン」に変換するときに必要となる5α-リダクターゼという酵素の働きを抑制します。
このフィナステリドやデュタステリドは飲み薬で、現在はAGA治療薬に欠かせない薬として大きな役割を果たしています。
実際に服用を始めると、前頭部や頭頂部からの脱毛量は減少し、柔らかくなった毛が多少硬くなるといった変化が見られます。
また、こちらも効果がある反面、肝機能障害、性欲減退・勃起不全・射精障害・精液量の減少などの副作用もあります。
効果にも個人差があり、男性ホルモンに対して敏感な体質かどうか(感受性)によるとも考えられます。
薄毛があまり進行していない方で、現状維持を希望される方はこのフィナステリドやデュタステリドだけの治療だけでも良いかもしれません。
3.最後に
ミノキシジルやフィナステリド・デュタステリドはAGA治療にとって基本的な治療薬となります。
ですが、どちらとも身体にとって良いものではない為、必ず副作用があります。
そういった危険性もきちんと理解したうえで、服用を考えましょう。